映画「シェルブールの雨傘」と思い出
若いころ、付き合っていた彼女が好きな映画だと言っていた。
そのころは全編が歌の映画なんてくだらないと思ってたが。最近ひとりに戻ってから妙にセンチになり昔のことが想い出されてビデオで観てしまった。
カトリーヌ・ドヌーブ、きれいだ!
映画の内容はもうみなさんご存じなので僕が言うのは邪魔ですよね。ちょうどFlying Skynyrdさんのブログがあるのでそちらを見てください。
映画『シェルブールの雨傘』を観る - Flying Skynyrdのブログ
映画の表面上の内容はフランス版の貫一お宮で男の帰りを待てなかった女(ジュヌヴィーヴ)が金持ちの男と結婚してしまうだけのもの。振られた男(ギィ)は慰めてくれた女(マドレーヌ)と結婚して小さな幸せを手にいれる。時は過ぎて雪の降る中ギィの開いた店で偶然再会する二人。
しかし、雪の中に流れるミシェル・ルグランの名曲のせいもあって涙が思わずこぼれます。(不覚)
最後にジュヌヴィーヴがギィに、あなた今しあわせ(満足してる)?と聞くシーンのドヌーブの切ない顔。二人ともそれぞれ経済的には豊かになっているけどジュヌヴィーヴはなんとなく自分の行いを後悔しているようにも見える。ギィはあっさりと幸せ(満足してる)だよって答え彼女に帰ることを促す。
去っていく車を見送ることもなく買い物から戻ってきた妻子と雪の中で戯れるシーンはやっぱり貫一だったか。
映画には音楽が重要な要素であることを知らしめた名作でした。