アンディ・ウォーホール展
そうそう、先月アンディ・ウォーホル展に行ってきた。何か観た記憶があったんだけどいつ何処でだったのか全然思い出せない。89年の愛知デザイン博だったのかな?
近代アートの巨匠。と言ってもコマーシャルアートの制作で有名だけど前に観た時もそれがどうしたと思った。もう既にそこからとんでもなく時代が進んでしまっていて今改めて感激するほどのものではない。まあ、そう感じるぐらいコマーシャルアートの基礎になったという事と思う。
大の日本贔屓で何度か日本に来ている。そういうことから日本の美術や日本らしさというものも評価されてきた気がする。ファンは大事。
久しぶりにボルシチを食す(カフェヨージク)
昨年末に無性に食べたくなって、行く計画(おおげさ)をしていたのですが、コロナ騒動で足が遠のいてしまってました。
今日は、ぼーっとしている予定でしたが、ボルシチを食べようとしていたことを急に思い出して、夕方だから空いているだろうと...満員! 仕方ないので鴨川を少し散歩してから入りました。
ロシアンセットはボルシチとサラダとピロシキで飲み物は選択できます。僕はいつもホットチャイにして、追加でクッキーかミニケーキをもらってます。今日はデザートは全部売り切れでちょっとがっかり。
ボルシチはビーツ(ほうれん草の親類)のスープ?シチュー?のようなもので真っ赤ですが栄養があって結構すっきりした味でおいしい。
ピロシキは揚げパンで中に具が入っていて、きのこと豚肉の2種類がいただけます。区別がつくように包装紙に夫々のスタンプが押されていてかわいい。
ロシア、ウクライナなどの東欧の料理やマトリョーシカや本が置いてあるので結構たのしいです。スイーツが残っていたら紅茶セットもありますよ。
映画「地獄の黙示録」
ちょっと遅い記事になりましたが1月3日に観てきました。昔観たものとは編集が違うようです。でも随分昔のことなのでどこが違うのかよくわかりません。
最初のシーンはジャングルを焼き払うところで、これは最後のシーンとつながってるかな。カーツが「すべて焼き払え」と記したとおり焼き払ったのだろう。
邦題が「地獄の黙示録」となっているが、原題は「Apocarypse Now」で眼前の黙示録となるのだろうか。黙示録が秘密の暴露であるならコッポラは何を暴露したんだろう。
いろんな解釈ができる映画であるが、僕はカンボジアの奥地の原住民に囚われ、生き神としてのみこまれてしまったカーツの苦悩が見えた。どうも西洋人には黄色人種に対して根源的な恐れを持っているように思える。西洋人の驕り。少し違うがアフリカの人食い族に捕らわれた白人が神として奉られているような。論理・倫理では西洋人には理解不能であり黄禍論にもつながる。
儀式で牛の首を切り落とすシーンは、ウィラードがカーツを惨殺するシーンに重なり不気味さに拍車をかける。
囚われまともな思考のできなくなったカーツは、まだ正常な意識の残っているときに「すべて焼き払え」とノートに書き記していたと思われる。ウィラードが自分(カーツ)を早く処刑できるように、ウィラードの部下の首を切り落としてしまうのは最後に残った理性だろう。
自宅にあった完全版との違いはプレイメイトとのSEXシーンが無かったことぐらいかな。
東南アジアはフランスの植民地でフランス人たちの開拓村も登場するが、僕の記憶になかったので少し驚いた。初期の映像が無いので完全版を確認したがあったので昔観たときは寝てたのかな。
若きローレンス・フィッシュバーンやハリソン・フォードが出ているのはご愛敬。
ゆっくり清水寺
人の少ない静かな清水坂!
僕がアルバイトしている清水の店でもお客様は少なくて、周りの店も平日はほとんど閉店している状況です。
昨年の秋移行からのGO TOトラベルと修学旅行の復活でほっとしてましたが、今は残念な状況です。
もともと、この界隈では何年か前の中国の方たちの爆買いは例外で、日本人が売り上げの9割以上を占めています。外国の旅行者にはあまりお土産を買って帰るという習慣は無いようです。(特に食品)ですから国内旅行が激減している現状は死活問題になります。
まあ、暗い話は止めて、みなさん今がチャンスですよ!
清水さんの改装工事も昨年で完了して綺麗になったお姿をほとんど独占できます。以前であればシーズンには押し合いへし合いしてましたが、今はゆったりとご覧いただけます。写真も取り放題です😃
京都駅から散歩がてら歩いても30分かかりません。虫のいない快適なシーズンですし、今のところ雪もありませんから、事情が許されるならば是非お越しください。
清水寺 仁王門
去年の春頃の清水寺の舞台(本堂)
配信映像「高い城の男(The man in the high castle)」
AMAZON Primeでご覧になった方も多いと思います。原作はSF作家フィリップ・K・ディック(ブレードランナー、トータル・リコールなど多作)ですがすごいドラマです。
第2次世界大戦で枢軸国(日本帝国、ドイツナチス)が連合国に勝ったという設定になっていて、米国は西側を日本帝国が東側をナチス軍が占領して中央は緩衝地帯として不可侵の中立ゾーンになった世界です。
当然、アメリカ人は敗戦国民として日独の下で奴隷のような状態に置かれレジスタンス運動を展開しています。この世界でもドイツの技術力は日本を凌駕していてナチスは西海岸の日本を追い出そうと画策しています。
そこにパラレルワールドを行き来できる人間がおり、日独が負けた世界(こちら側の世界)で撮影された16mmの映写フィルムを密かに持ち込んでレジスタンスを奮い立たせる有力な希望の光としています。
それをなぜかヒットラーと日本太平洋合衆国の貿易担当大臣の田上の知るところとなり争奪戦が起こります。
主人公のジュリアナは田上との並行世界での奇妙な縁によって、彼から庇護を受け、さまざまな事件を起こしながらも奮い立ちついにはレジスタンスを成功に導いていく。
あらっぽい説明ですが、何といっても日本がもし勝ったらどうなっていたかという設定は、フィリップ・K・ディックの原作が1963年ごろですから荒巻義雄の「紺碧の艦隊」よりは相当古い。作品はシリーズのドラマ仕立てになっていて出演する俳優も、少し誇張感はありますがなかなか見応えのある演技と考えられた世界設定で感心してしまう。
日本人では田上大臣と憲兵隊の木戸大尉はすごい。役の設定以上の存在感を示している。邦画でも彼らを招いて何か撮ったらきっといい作品が作れると思う。
主人公のジュリアナは不幸を背負った美人さんですが、ドラマの進行と共に微妙な儚さがうまくマッチして役者としても成長しています。
シーズンの最後は唐突感がある異次元移動トンネルなどが設定されたため惜しい終わり方をしてしまった。まあ、米国の連続ドラマの世界は視聴率がすべてなので、少しでも低下し始めると途中打ち切りになり無理やり終わらせてしまうのはよくあることなので仕方ないかな。
日本が勝っていたらどんな世界が出来ていたんだろう...